第15回永井隆平和記念・長崎賞 受賞者プロフィール

Chhem Kieth Rethy
(チェン・ケッツ・リッティー)

1952年8月15日生(72歳)
カンボジア王国

Chhem Kieth Rethy
(チェン・ケッツ・リッティー)

1952年8月15日生(72歳)
カンボジア王国

● 主な経歴

1988〜2008年カナダ・ウェスタン大学・国立シンガポール大学教授
2003〜2008年カナダ・ウェスタン大学主任教授(放射線医学)
2008〜2014年国際原子力機関(IAEA)ヒューマンヘルス部・部長
2010〜2021年長崎大学客員教授
2014〜2019年カンボジア王国首席相談役
2019〜2023年カンボジア王国首相首席補佐官
2023年〜現在カンボジア王国上級大臣〔首相補佐特命相〕

● 主な活動歴

2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故直後から、IAEAヒューマンヘルス部長として線量評価や住民の健康リスク評価を主導し、加盟国に福島第一原発事故についての正しい情報発信を主導した。

2013年より科学技術社会論(Science, Technology and Society: STS)の概念を放射線リスク科学教育に導入し、長崎大学や広島大学、福島県立医科大学における人材育成に貢献した。

2015年から現在に至るまで長崎大学や広島大学、福島県立医科大学の専門家と多くの論文、著書を出版し、放射線被ばくと健康影響についての正しい情報の発信に努めた。

このように、チェン博士は、ヒバクシャ医療の発展に大きく貢献されており、これらの活動を評価し、今回の受賞となった。