第13回永井隆平和記念・長崎賞 受賞者プロフィール
佐々木 康人
(ささき やすひと)
1937年4月2日生(83歳)
佐々木 康人
(ささき やすひと)
1937年4月2日生(83歳)
● 主な経歴
2001年~2009年 | 国際放射線防護委員会(ICRP)主委員会委員 |
2004年~2005年 | 原子放射線の影響に関する国連科学委員会議長 |
2003年~2007年 | 放射線審議会会長 |
2001年~2008年 | 原子爆弾被爆者医療分科会会長 |
【現在】 | 湘南鎌倉総合病院附属臨床研究センター 放射線治療研究センター長 |
【現在】 | 放射線影響協会理事長 |
● 受賞理由
佐々木康人氏は核医学分野における診断法の開発に加え、炭素イオン線による重粒子線治療の臨床応用を主導するなど、放射線の診断・治療への応用に大きく貢献されました。1999年の東海村JCO臨界事故が発生した際には、放射線医学総合研究所所長として重度被ばく者の治療を指揮するなど、放射線災害医療の分野においても多大な貢献を行われました。
また、原子爆弾被爆者医療分科会会長任期中には、新しい認定基準を定め、原爆症認定に被ばく者救済の立場に立つとの理念を明確にされました。
さらに国際的には、国際放射線防護委員会(ICRP)主委員会委員、第三委員会委員、国連科学委員会(UNSCEAR)の議長、日本代表としての活動を通じて、放射線被ばくの影響についての科学的知見を踏まえた放射線防護の基準策定に貢献してこられました。
これらの活動を評価し、今回の受賞となりました。