第10回永井隆平和記念・長崎賞 受賞者プロフィール

丹羽 太貫
(にわ おおつら)
昭和18年7月16日生(71歳)

丹羽 太貫
(にわ おおつら)
昭和18年7月16日生(71歳)

● 主な経歴

昭和42年4月京都大学理学部卒業(動物学専攻)
京都大学大学院入学(動物学、放射線生物学教室)
昭和47年9月スタンフォード大学大学院入学(生物物理学専攻)
昭和50年5月同大学院終了 Ph.D.
昭和50年8月京都大学医学部助手(放射能基礎医学)
昭和59年8月広島大学原爆放射能医学研究所助教授(病理学教室)
平成3年4月同教授
平成9年4月京都大学放射線生物研究センター教授
同センター長 平成11年4月~15年3月

● 主な活動歴

平成12年~15年日本放射線影響学会会長
平成13年~21年国際放射線防護委員会(ICRP)第一委員会委員
平成13年4月~20年3月財団法人放射線影響研究所 専門評議員
平成21年~23年国際放射線研究連合(IARR)会長
平成21年~国際放射線防護委員会(ICRP)主委員会委員
平成23年4月~財団法人放射線影響研究所 評議員

● 受賞理由

丹羽太貫氏は京都大学卒業後、放射線生物学研究者として活躍し、昭和59年に広島大学原爆放射能医学研究所の助教授として赴任中に原爆被爆者の健康影響、特に放射線発がん機構に着目し、種々の研究業績を挙げている。
平成9年京都大学放射線生物学研究センターの教授に異動後も放射線影響研究の第一人者として国内学会を牽引し、多くの研究業績を挙げている。
また日本放射線影響学会会長や国際放射線防護委員会(ICRP)第一委員会委員、国際放射線研究連合(IARR)会長や国際放射線防護委員会(ICRP)主要委員会委員などの重職を歴任され、国際的にも高い評価を得ている。
現在は福島県立医科大学の国際連携部門へ特命教授として招聘され、福島の地域と国際社会を結ぶ中心的人物として福島県民のために献身的にご努力を続けられ、多くの方々からの感謝と尊敬の念を集められており、永井隆博士の承継者として最も相応しい。
これらの活動を評価し、今回の受賞となった。